2012年9月29日土曜日

熊本の交通まちづくりが動いています


「わかりやすい講義は、ノートもとりやすい。」

今日は、生涯学習部門が実施してきた市民公開講座「公共政策デザイン講座」でした。
最終回となる今回は、交通政策研究室の円山准教授が、来月、熊本ではじまる「パーソントリップ調査」について、話しました。わかりやすく、情熱にあふれた授業で、見習うところが多かったです。

さて、パーソントリップ調査というのは、交通政策の中でも一番基本的で、かつ重要な調査だと、円山先生は言います。要するに、「どのような人が、どのような目的で、どこから、どこに移動しているのか」を調査して、交通問題や、さらには地域全体の課題を解決するための政策立案に活かすものです。

詳しくは、熊本都市圏パーソントリップ調査HPをご覧いただきたいですが、

調査票が郵送されるのはなんと熊本都市圏の12万世帯!!
およそ3世帯に1通の確率で、熊本都市圏にお住まいの皆さんに、調査協力のお願いが届くことになります。

「こういう調査は個人情報とか怪しい」(そんなことはありません)。「調査票が多くて書くのが大変」(そこをなんとか)。でも実際はそう感じる方がいるかもしれません…。

しかし、「向う3軒両隣のうち,2軒は届く」ということは、これは、単なる交通問題調査ではなくて、長年日本全国で課題となっている「地域や世代のつながりの希薄化」とかの問題を、交通を通じて解決するための、夢のある調査だなぁと僕は感じます。
是非、皆さんご協力ください。

というわけで、残念ながらまだ僕の家にはまだ届いていませんが泣、円山先生曰く「第2弾もあるよ」ということなので、皆さん期待しましょう。もし僕の家に届いたら、ちゃんと「毎日車で通って、熊本市名物の渋滞の一因になってます」と正直に書こうと思います。自転車買おうかな…


また、この調査の一環で、スマホを使ったパーソントリップ調査も行われる予定です。このような大規模なスマホを使った調査は全国でも初めてではないでしょうか。
http://www.cps.kumamoto-u.ac.jp/smart-pt/

こちらも是非、ご協力よろしくお願いします。

さらに、10月6日に「LRT都市サミット熊本2012」(主催:熊本市)が開催されます。
当センターの客員教授である羽藤英二東京大学大学院教授が、基調講演を行います。円山准教授もパネリストとして参加予定です。
是非ご参加ください。

(岩田)



2012年9月27日木曜日

「区」のまちづくり、始まっています。

懇話会の様子

政策研究員の三池です。

熊本市中央区振興ビジョン策定のお手伝いをさせていただいています。

これまでに、中央区民の皆様の中から3,000人を対象としたアンケートや、
中央区の19の小学校区の地域で活動をされる方等をはじめ、
様々な方にご意見をいただきました。

その意見を元に作成したビジョンの「骨格(案)」について、
皆様と一緒に考える「地域懇話会」を開催しています。

熊本市が政令市になり、5つの行政区が設置され、さまざまな課題に対して
住民の方々の身近なところで総合的に対応する区役所が設置されました。
これまでは、市域全体か、校区単位かで取り組むことが多かったのですが、
これからは、その中間の「区」というある程度まとまった地域で、
それぞれの特性に応じた取り組みを進めていくこととなります。

この地域懇話会は、その第一歩として、複数の校区の方々が集まって、
区役所職員も一緒に同じテーブルについて、これからの「中央区」について
意見交換できる場です。

9/27 19:00~大江公民館、9/28 19:00~市役所駐輪場、9/29 10:30~市役所駐輪場、9/30 13:30~市青年会館(市総合体育館)と、あと4回ありますので、皆様の参加を心からお待ちしております!

2012年9月26日水曜日

地域マネジメント勉強会

岩田です。
政創研には、公共政策や、土木工学、コミュニケーションなどいろんな分野の先生がいて、それぞれの分野で、地域が抱える様々な課題に取り組んでいます。

今日は「地域マネジメント勉強会」という、学内での勉強会をひらきました。
この勉強会はだいたい月に1度開催していて(最近はサボっていましたが)、分野を越えて、地域づくりに必要な「チカラ」について議論しています。

実は、その議論をまとめて、地域づくりの”教科書”をつくる予定です!
地域づくりの事例集ではなくて、地域づくりの教科書です。

それはとても難しいことですが、学生や、行政職員、地域づくりに関心のある皆さんに読んでもらい、何かのチカラが湧いてくるような本をつくりたいと思います。




2012年9月24日月曜日

熊大しんぶんカフェ開催中


新聞カフェコーヒー係の岩田です。
毎週月曜日朝7時30分から開催中の熊大しんぶんカフェ。
今週の豆は「ガテマラ」。酸味に特徴のある豆です。
表に看板もおくようになって、だんだんカフェっぽくなってきました。

さて、朝刊を読んで時事ネタの議論をするのがしんぶんカフェのメインですが、
最近では、参加している学生の研究発表コーナーなんかもあります。
熊大内外からいろんな学生が参加しているので、新鮮な議論できて、楽しいですよ。

今日は、自然科学研究科で生命科学を学んでいる中原由利菜さんが、「ウイルスは生物か?」というテーマで、そんなこと考えた事もなかった僕にとって、なかなか興味深い話をしてくれました。

ウイルスと細菌の違いは?

ウイルスは「生きて」いるのか?

中原さんが生ガキを食べれない理由は?

ワクチンって何?

ワクチンてどうやってつくっている?


などなど、いろんな事を知る事ができました。
しかしなぜ中原さんが、この分野に興味を持っているのか。
一番印象深かった言葉は、中原さん曰く「ウイルスに憧れて」いること。
あんなかわいい顔して、なんておもしろい人なんだ!と、今までよりもウイルスと中原さんの事が好きになりました。

来週10月1日(月)は、帯山西小学校の先生がゲストで参加予定です。




2012年9月21日金曜日

「地方自治研究会」開催しました


岩田です。

本日は、職業としての政治を考えると題して、木村仁先生に講演いただきました。私は、政治のせの字もわからない人間ですが、「信念の政治家と責任の政治家」という言葉には、政治家だけではなく、研究者にも言える事だなぁと、勝手に自分の事に置き換えて考えていました。

木村先生の話はとてもわかりやすく、先生がこれまで取り組まれてきた様々な出来事の話を聞いて、「政治」をとても身近に感じる事が出来ました。

政治の事は勉強不足につき、あまり正しく理解できていないかもしれないですが、特に、コミュニティという今では当たり前すぎて意味などいちいち問われないような言葉が、「近隣社会」「近隣地域社会」などという言葉の陰で、コミセンなどの整備を通じて日本に浸透してきたという話が、とても興味を持ちました。

以上はお話のほんの一部ですが、政治の中で議論されるとても幅広いテーマのそれぞれに、木村先生は信念を持って取り組まれてきたのだと感じました。
貴重な時間でした。

2012年9月19日水曜日

実践的政策立案研修 第9日目ー第10日目


岩田です。

昨日と今日の2日間にわたり、実践的政策立案研修が行われました。
研修もいよいよ終盤です。今回は「政策立案研修」の名の通り、各班が今までの分析を通じて、政策の提言をまとめました。

都市圏における若者の雇用政策、天草における里海の保全政策、水俣における限界集落の政策、、、実際は、まだまとまっていません。
どのチームも、課題や解決方法は出ているのですが、肝心な政策のビジョンを描く事に苦労している感じです。

今回の研修を通じて僕が考えた事は、どのようにしたら、政策のビジョンを共有し提言までもっていくプロセスを、スムーズにすすめることができるのかということでした。
(それが簡単にできれば苦労しないのかもしれませんが…!)

今回に限らず、課題をみつけて即解決案に急ごうとする結果、ビジョンが見えない提案になっているケースは、よく見かけますし、僕自信も、何度も苦い思いをしています。
課題を分析して、ビジョンを描き、それに向けた政策提言する。言うのは簡単ですが、難しい事です。
ただ、ビジョンをいかに上手にプレゼンできるかが、政策を実現する上で重要だと感じます。

来月で最終回になる研修。全部のチームが、納得のいくビジョンを描く事を目指したいです。


☆締切間近☆ H24年度公共政策コンペ

熊本・九州の未来を描いてみませんか?
詳しくは、添付チラシとエントリーシートをご確認ください。
たくさんのご応募お待ちしております!

◎コンペまでの日程
申込締切:10月1日(月)
提案書等の締切:10月12日(金)
発表会日時:11月4日(日)

提出書類等は、政策創造研究部門のニュース&リリースよりダウンロードしてください。